子山ホームについて
子山ホームの基本理念
- 1、感謝すること
- 2、信じること
- 3、待つこと
- 4、許すこと
- 5、笑うこと
子山ホーム倫理綱領
子山ホームでは小舎制の特徴を生かし、一人一人の子どもと職員の愛着関係を形成し、
それに基づいた養育関係を保証します。
その中で子どもが愛され、大切にされているという安心感をもち、基本的信頼関係をもてるようにし次の事を行います。
- 1、 私達は子どもの安全と安心を守り、子どもの最善の利益を第一に考え、支援します。
- 2、 私達は子どもの発達を、愛情を持って根気よく見守り支援します。
- 3、 私達は子どもの自立、自律を支援します。
- 4、 私達は子どもの傷ついた心を癒すために、子どもと寄り添い、見守り、支援します。
- 5、 私達は養育の一貫性を保つため共通理解とチームワークを大切にします。
- 6、 私達は福祉の専門職として、研修や自己研鑽を通して自分自身の人間性と専門性の向上に努めます。
- 7、 私達は施設でのいかなる暴力をなくすために安全委員会方式を取り入れています。
生活支援基本計画
2024(令和6)年度 生活支援基本計画(園長指針)
令和6年度は定員13名の削減・1ホームの削減で今までの子山ホーム定員61名から本体施設42名へ(内1ホーム分園型小規模グループケア)と地域小規模児童養護施設6名(1ホーム)で計8ホーム48名の定員に大きく変更してのスタートとなります。本体施設も男女混合5ホームと男子ホームが1ホームから、混合ホーム3ホーム・男子ホーム2ホーム、女子ホーム1ホームとその運営方法も大きく変化します。
私たち職員は全員が、何故、この様な大きな変化に至ったのかを念頭に置いて、具体的に昨年度の様な案件を二度と出さない様に心掛けていく事、そのために常に話し合いを大切にして「課題を共有」していくことが求められます。
そして今まで以上により良い養育(ケア)に取り組むという意識を持ち、今一度0(ゼロ)から子ども達と安心・安全な暮らしを一緒に作り上げていく覚悟でこの一年間を臨む使命があると思います。しかし、これらの大きな課題があるからと言って戦々恐々とするのではなく、むしろ私たち職員一人一人が子ども達と共に、楽しく毎日を送る意識をもって日々過ごすことが出来たら何よりです。そのうえでチームとして動くこと、話し合うこと、つまり「感謝すること」「信じること」「待つこと」「許すこと」「笑うこと」子山ホームの基本理念に沿った生活を送る努力をしていくことが大切だと思います。
子山ホームで仕事をすると決めた初心に返って、本来の自分らしさの中で生活(仕事)をしていければ、そこに携わる職員、何より主役である子ども達の姿に自身がどう変わったのか鏡の様に映ることでしょう。まず変わるのは子ども達でも他の職員でもなく、自分自身だということが解ることでしょう。そしてそういう姿勢が子ども達や周りの人達には良い意味でしっかり伝わっていくことでしょう。皆で、共に頑張っていきましょう。
生活目標
暮らしの見直し・再点検・より良く暮らせるために今まで当たり前に暮らしてきたやり方を再度、1から見直していきましょう。私たちが入職した頃から教わってきたやり方が果たして、現在も有効なのかをベテランから新任者まで意見を出し合って子山ホームの生活(暮らし)を見直し、点検していきましょう。具体的には昨年度起こった事故案件を真摯に受け止めること。
専門家による子山ホームの生活空間・境界線(バウンダリー)について第三者として客観的なアドバイスを頂き、今改善できることは早急に見直していきます。その上でこれまで起こった案件も更に検証して同じことが起こらないためにはどうしていけば良いのかをケース会議やキャリア会議にて検討していきます。
また専門家の方にもこの1年間、年に3回の予定でケース会議を共にして頂きます。(この年3回は職員全員参加とします)キャリア会議は、今年度からの新しい試みで、会議を増やすのではなく職員会議の回数を減らし、その分をキャリア会議に充てていきます。キャリア会議は基本的に横の繋がりを重視していきます。 より皆の意見が聴けるようにキャリア会議では、必ず自分の意見や感想を1度は言うことをルールとしていきます。活発な意見交換の場となる事を期待しています。
同時に今年度より各職種の代表者だけでなく児童支援方針が作成された後(正確には各職種の目標が出された後)すぐに個別にその目標を読み込み個々の目標の他、いくつかの項目に答えて頂き、それを持って年4回の2者・3者面談で活用して頂き最終的に総括に反映させてもらいたいと考えています。また年3回「職員セルフチェックリスト」および権利擁護の観点から「子どもから見た職員のアンケート」(それぞれ子山ホーム版)を行いその結果については真摯に受け止めて次に生かしていきたいと考えています。
養育目標
子ども達へより良い養育(ケア)の実践をしていくために今までの生活を見直していく中で、私達の職員としての在り方も見直していきます。先ず施設へ入所してくる子どもたちの背景を、ケースを通して確認すること、同時に想像する力が大切になります。子山ホーム(施設)に入所して来る子ども達は誰一人として自分から望んで来た子は居ません。
家族・家・学校・友達等自分の慣れ親しんでいた全てからいきなり離れて児童相談所で過ごし、その後入所してくるのです。ですから私達は、子ども達が子山ホームに入所してきた日がスタートではなく、子ども達にとってはマイナスからのスタートと言うことを知っておかなければなりません。
これらを踏まえて、子山ホームの養育の柱である「15歳からの養育」「安全委員会方式」を、まずは私達が自分のものとしなければいけないと思います。 「15歳からの養育」については、単純に15歳になったから自分のことは自分でさせていくではなく、私達は、一人一人の子を良く見極めて、その子が今必要としていることや身に付けた方が良いものを丁寧に支援し、その子の育ちを重ねていくことが求められます。また「安全委員会方式」についても私達自らが学び、正しい知識として活用していくことが大切です。
私達が率先して学ぶ姿勢をしっかりと持ち、「子どもの権利擁護」の観点から、皆で学び直し、子どもの目線も忘れずに、日々の暮らしに生かしたいものです。
子ども達に対して、いま自分自身が持っている経験や知識の中で、子ども達に説明責任(アカウンタビリティ)を持って接していくこと、子ども達の疑問や質問に、自分の言葉で説明出来ること。私達自身が自分自身を大切にしていくこと。子ども達や職員に「思いやり」をもって接すること。言葉遣いも然り、これら私達の姿勢に身近な子ども達は必ず気づいていきます。そして幾つになっても大切なことは「素直な心」だと思います。日々の子山ホームでの生活(暮らし)を大切にしていきましょう。