千葉県いすみ市の児童養護施設 子山ホーム
雲 女の子
雲 男の子
   

木 木 子山ホームについて

子山ホームの基本理念

  • 1、感謝すること
  • 2、信じること
  • 3、待つこと
  • 4、許すこと
  • 5、笑うこと

子山ホーム倫理綱領

子山ホームでは小舎制の特徴を生かし、一人一人の子どもと職員の愛着関係を形成し、
それに基づいた養育関係を保証します。
その中で子どもが愛され、大切にされているという安心感をもち、基本的信頼関係をもてるようにし次の事を行います。

  • 1、 私達は子どもの安全と安心を守り、子どもの最善の利益を第一に考え、支援します。
  • 2、 私達は子どもの発達を、愛情を持って根気よく見守り支援します。
  • 3、 私達は子どもの自立、自律を支援します。
  • 4、 私達は子どもの傷ついた心を癒すために、子どもと寄り添い、見守り、支援します。
  • 5、 私達は養育の一貫性を保つため共通理解とチームワークを大切にします。
  • 6、 私達は福祉の専門職として、研修や自己研鑽を通して自分自身の人間性と専門性の向上に努めます。
  • 7、 私達は施設でのいかなる暴力をなくすために安全委員会方式を取り入れています。

生活支援基本計画

2025(令和7)年度 生活支援基本計画(園長指針)

令和7年度は本園の女子ホームを1ホーム増やし2ホームとします。また今までの保育士・指導員の担当制から複数人担当制へと変更します。 これ等は次世代の子山ホーム作りの一環としての変化になります。これには様々な要因がありますが、先ずは子ども達がより多くの職員に見守られる強みを生かします。

発達の課題を抱えた子ども達の入所など施設に入所してくる子ども達の背景を考えるとより多くの大人の目が行き届く支援が求められます。また担当の負担を減らすことも要因の一つです。 そして安全委員会の内部委員会を活性化させたいと言う狙いもあります。分園については現時点では本園と同じ様にはいきません。これまで中長期計画(次世代の子山ホームの在り方)として5年度は本園を住み込みから宿直制に変更したこと。

6年度に定員の削減と女子ホームを新たに新設したこと。今後も次世代の子山ホーム作りは続きます。もう一つ今年度は次世代のリーダー(施設長・主任等)の育成を考えての職員配置となります。 また担当が複数になる事を考えると田嶌先生から特別園内研修を通して教わった「課題を共有」するは必須であり、その他さまざまな面で「共有」することが求められます。その為にやらなければならないことは「話しをする」ことです。 そして「話を聴く」ことです。これは大人(職員)でも子どもでも同じです。「丁寧」を心掛けましょう。

今年度からは、より「チーム子山」が求められる年度になります。そしてその基盤となるものが子山ホームの基本理念になります。 1.感謝すること2.信じること3.待つこと4.許すこと5.笑うこと を念頭に置いて日々の暮らしを展開していきましょう。

生活目標

~暮らしの見直し・再点検・より良く暮らしていくために~

今まで当たり前にしてきたやり方を再度、1から見直していきましょう。私たちが入職した頃から教わってきたやり方が果たして、現在も有効なのかをベテランから新任者まで意見を出し合って子山ホームの生活(暮らし)を見直し、点検していきましょう。 キャリア会議(年4回)を有効に生かし意見を出し合いましょう。 専門家による子山ホームの生活空間・境界線(バウンダリー)について第三者として客観的なアドバイスを頂き、改善できることは見直してきました。これからも継続して行きます。 その上で同じことが起こらないためにはどうしていけば良いのかをケース会議やキャリア会議にて検討していきます。また専門家の方にも来て頂ける範囲の中で1年間ケース会議に同席してもらいアドバイスを頂きます。

キャリア会議(今年度は年4回実施予定)は、昨年度からの新しい試みで、会議を増やすのではなく職員会議の回数を減らし、その分をキャリア会議に充てていきます。 キャリア会議は基本的に横の繋がりを重視しています。今後も活発な意見交換の場となる事を期待しています。同時に昨年度より各職種の代表者だけでなく児童支援方針が作成された後(正確には各職種の目標が出された後)

すぐに個別にその目標を読み込み個々の目標の他、いくつかの項目に答えて頂き、それを持って年4回の2者・3者面談で活用して頂き最終的に総括に反映させてもらいます。 また年3回「職員セルフチェックリスト」および権利擁護の観点から「子どもから見た職員のアンケート」(それぞれ子山ホーム版)を行いその結果については真摯に受け止めて次に生かしていきたいと考えています。

養育目標

~子ども達へより良い養育(ケア)の実践をしていくために~

今までの生活を見直していく中で、私達の職員としての在り方も見直していきます。先ず施設へ入所してくる子どもたちの背景を、ケースを通して確認すること、同時に想像する力が必要で大切になります。

子山ホーム(施設)に入所して来る子ども達は一人として自分から望んで来た子は居ません。家族・家・学校・友達等自分の慣れ親しんでいた全てからいきなり離れて児童相談所で過ごし、その後入所してくるのです。 ですから私達は、子ども達が子山ホームに入所してきた日がスタートと考えるのではなく、子山ホームで暮らす子ども達から見ればマイナスからのスタートと言うことを知っておかなければなりません。 これらを踏まえて、子山ホームの養育の柱である「15歳からの養育」「安全委員会方式」を、まずは私達一人一人が自分のものとしなければいけないのです。

「15歳からの養育」については、単純に15歳になったから自分のことは自分でさせていくではなく、私達は、一人一人の子を良く見極めて、その子が今必要としていることや身に付けた方が良いものを丁寧に支援し、 その子の育ちを重ねていくことが求められます。また「安全委員会方式」についても私達自らが学び、正しい知識として活用していくことが大切です。 と同時に再度「幼児さんから15歳までの養育」に関しても一度共通理解をすべき、ケース会などで話し合いを持っていきます。どの年代でもそうですが全て自分の事が自分で出来ることが良しではありません。

入所した背景によって幾つであっても大人(職員)が手を掛け、声を掛けて丁寧に関わる時間も大切です。職員から見て「大切にした」でなく、子どもから見て職員から「大切にされた」と子ども達が実感できる養育を目指さなければなりません。

子ども達に対して、説明責任(アカウンタビリティ)を持って接していくこと、子ども達の疑問や質問に、自分の言葉で説明出来ること。

私達自身が自分自身を大切にしていくこと。子ども達や職員に「思いやり」をもって接すること。言葉遣いも然り、これら私達の姿勢に身近な子ども達は必ず気づいていきます。 そして幾つになっても大切なことは「素直な心」だと思います。日々の子山ホームでの生活(暮らし)を大切にしていきましょう。